
Last Update: 2008/12/16 「クマムシを見つけよう」Ver. 1を公開
2011/05/31 テレビ大阪「かがくdeムチャミタス」で「世界最強のスーパー生物クマムシにせまる!」が放映されました.
2010/04/01 サイエンスチャンネルで『眠れる少女が見た夢〜クイズで知ろう!最新科学〜 夢・その1「クマムシ、その驚異のサバイバル術とは?」』がネット配信されています.
蘚苔類を採集すると,その中からセンチュウやワムシ,ダニなどに混じって「緩歩動物」のクマムシ類が見つかります.
このページでは,高知大学朝倉キャンパス内に生育する蘚苔類から見つかったクマムシ類を画像・動画で紹介しています.
頭部に側毛などの付属物があります.背面に装甲のような「背甲板」の発達する種が多いです.
・モヨウニセトゲクマムシ P. facettalis
樹皮着生の蘚類によく見られます.小型の種類ですが,1試料中の個体数が多いことやピンク色をしていていることなどで,比較的見つけやすいです.
モミジバフウの樹皮に着生しているコゴメゴケFabronia matsumuraeから採集したモヨウニセトゲクマムシ.ノマルスキー微分干渉顕微鏡で背中側から撮影. |
モミジバフウの樹皮に着生しているコゴメゴケFabronia matsumuraeから採集したモヨウニセトゲクマムシ.明視野で撮影.口器はパイプ状をしています.パクパクと開くわけではありません.この口器をコケ植物などの細胞に刺して,内容物を吸います. |
モミジバフウの樹皮に着生しているコゴメゴケFabronia matsumuraeから採集したモヨウニセトゲクマムシ.プレパラートが乾燥したため「樽型」になりつつあります.ノマルスキー微分干渉顕微鏡で撮影. |
・ニホントゲクマムシ E. japonicus
コンクリート壁などによく着生しているギンゴケBryum argenteumなどで見られます.「緩歩動物」の名前の通り動きが遅く
,背甲板が黒褐色なので見つけるのに少し苦労します.
理学部1号館壁面に着生しているギンゴケBryum argenteumから採集したニホントゲクマムシ.カバーガラスの重みで少し潰れかけています.暗視野で撮影. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集したニホントゲクマムシ.暗視野で背中側から撮影. |
頭部に側毛などがありません.また背面に背甲板はありません.
ナンキンハゼの樹皮に着生しているミノゴケMacromitrium japonicumから採集した真クマムシ綱の一種.暗視野で撮影. |
クスノキの樹皮に着生しているラセンゴケHerpetineuron toccoaeから採集した真クマムシ綱の一種.明視野で腹側から撮影. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱の一種.明視野で腹側から撮影. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱の一種.明視野で背中側から撮影. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱の一種.プレパラートが乾燥したため乾眠状態の「樽型」になっています.クマムシ類は,この樽型になることによって過酷な条件に耐えることができると言われています.ノマルスキー微分干渉顕微鏡で撮影. |
モミジバフウの樹皮に着生しているコゴメゴケFabronia matsumuraeから採集したナガチョウメイムシ.共焦点レーザー走査顕微鏡で撮影.消化器官の様子が分かります.画像をクリックすると3D画像を表示します.光学断面画像はこちら. |
脱皮殻内の卵 |
・オニクマムシ M. tardigradum
本種は数少ない肉食性の種です.ワムシやセンチュウ,他のクマムシ類を食べているそうです.日本産のクマムシ類の中でも最大クラスの大きさで,(比較的)素早く動き回ります
.
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱のオニクマムシ.明視野でコンデンサの絞りを絞って撮影.口のまわりの乳頭や脚の爪が非常に長い2対の主枝と短い2対の副枝に分かれているのが特徴です. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱のオニクマムシ.暗視野で腹側から撮影. |
「メディアの森」玄関前の点字ブロックの隙間に生育しているホソウリゴケBrachymenium exileから採集した真クマムシ綱のオニクマムシ.口の周りをノマルスキー微分干渉顕微鏡で撮影. |
数が増えてきましたのでページを独立させました.
私達の研究室で行っているクマムシ観察法の紹介です.
このページの画像・動画は光学顕微鏡OLYMPUS BX50(ノマルスキー微分干渉装置,位相差装置,暗視野コンデンサ付き)とデジタルカメラNikon COOLPIX990,デジタル一眼レフカメラNikon D100で撮影しています.一部の画像は,フォーカスを変えて撮影した複数枚の画像から,ピントの合っている部分を取り出して合成しています.ムービーは,オリジナルムービー(Photo-JPEGフォーマット,データレート:289KB/sec,約11MB)をQuickTime ProによりSorenson Video 3フォーマットに圧縮・変換しています.
共焦点レーザー走査顕微鏡画像は, Bio-Rad MRC600 Laser Scanning Confocal Imaging Systemを利用し,ImageJやOsiriXで3D画像を作成しています.
このページはリンクフリーです.ご意見ご感想ご指摘等ございましたら松井までご連絡下さいませ.
高知大学理学部理学科生物科学コース 松井透